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2006年12月17日 (日)

明治神宮外苑銀杏並木

東京都港区北青山2丁目 撮影2006.12
最高目通り2.7m 樹高28m 樹齢98年
最低目通り1.6m 樹高17m 
Pc0500021w400  神宮外苑の銀杏並木、いつも車窓から眺めるだけでしたが、今回は歩いてみようと出かけました。地下鉄銀座線の外苑前下車5分にあります。銀杏並木は大正12年(1923年)にできました。青山通り口から外苑中央広場円周道路まで300m、並木は146本で四条9m間隔に植えられています。4年に一度円錐三角に樹姿を整える剪定作業が行われます。今年は4年目につき最高のボリュームで見ることが出来ました。
「銀杏並木
いちょう(銀杏・公孫樹)
 銀杏は、現存する最も古い前世界の植物の一つです。地質学上古生代の末期(一億五千年前、巨大な恐竜が棲息していた時代)に地球上にひろく分布し、生育していた樹種です。従って、その化石の発見は極地より南北両半球、中国・日本にまで及んでおります。氷河期の到来により、多くの地方では、銀杏樹は絶滅しましたが、温暖な気候を保ち得た中国では死滅を免れ、生育を続けて現在に至っております。
 日本の銀杏は、この中国より渡来した樹種で、現在では街路樹・防火樹・庭木としてひろく植えられており、「東京都の木」ともなっております。現在では東南アジア以外ではほとんど植えられておりません。
 並木の総本数は146本(雄木44本雌木102本)

 四並列の銀杏の大木が作り出した、世界に誇り得る銀杏並木の景観。これを通し、正面に白亜の絵画館を望む人工自然美の素晴らしさ。若葉・青葉・黄葉・裸木と四季折々の美しさ。長年にわたる管理、手入れの良さが見事な樹形を作り出しております。この明治神宮外苑は大正15年(1926)10月22日の創建でありますが、その苑地造成に当り、青山通り正面からの直線主要道路は、左右歩道の両側に植樹帯を取り、銀杏樹をもって四条の並木を造成することになりました。
 これは銀杏樹が、樹姿端正・樹高よろしく・緑量も豊富・気品高く・公害にも強く、威厳を保ちつつ年間を通しての来苑者に好景観を呈示し、外苑の広幅員街路の並木として最適なものとの考えによるものです。
 この外苑の銀杏樹が、この世に実生えたのは、造園界の泰斗・折下吉延博士(外苑造成時の庭園主任技師・昭和41年86歳で没)が、新宿御苑に奉職中の明治41年(1908)新宿御苑在来木の、銀杏樹から銀杏を採取し、これを種木として代々木の宮内省南豊島御料地内(現在の明治神宮内苑)の苗圃に蒔いたことによります。その後、苗圃の木々はすくすくと成長し、その数1600本にもなりました。
 外苑造苑に当り、この銀杏樹を採用することとなり、既に樹高6m内外に成長していた、これら多数の中より候補樹を選択し、更に並木として適格になるよう、年々樹形を整えてきたものを、大正12年(1923)に植栽したものです。
 直路四条の並木と、途中西折して女子学習院正門(現秩父宮ラグビー場)に至る二条の並木も同時に植えられております。最高24m・目通り周り2m80cm、最低17m・目通り周囲1m80cmのものを、樹高順に青山口より降り勾配に従って植えられております。絵画館を眺む見事な遠近法の活用です。

 この銀杏が苗圃で実生えてより実に八十有余年、外苑に植栽されてより早や七十年、このように雄大に・見事な樹形を保ちつつ成長しております。銀杏樹は植生の環境、手入れが適当であれば、その成長量がいかに偉大であるかを如実に物語っております。
 樹木の運命は、その立地の適不適によって決められるものでしょうが、よき所で、よく育てられ、よき場所に植えられた樹木ほど幸運なものはないでしょう。同じ時期に同じ苗圃で育てられてきた、これら多くの兄弟木は、世にも稀なる幸運な樹木と言えましょう。今後幾百年、これらの兄弟木の銀杏は生長に生長を続けて老大成し、その偉大なる勇姿を発揮し、外苑々地と融和し、我々に見事な人工自然美を楽しませてくれることでしょう。
   平成御大礼の日 之を建つ
      平成2年11月12日  明治神宮外苑」

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